2001年9月11日にアメリカ同時多発テロ事件が発生しました。
これを契機に、国際的な保安を確保する為に海上人命安全条約(SOLAS条約)が
改正されました。
それは2004年に発効しました。
それを受けて日本では「国際船舶・港湾保安法」が成立し、2004年に施行されました。
これにより国際船舶・港湾への制限区域の管理が強化されました。
ターミナルゲートへの入場の規制も厳しくなりました。
2010年に全国のターミナルゲートにおいて、ターミナルに立ち入る際に、
三点確認の100%実施が義務づけられました。
確認される三点とは次のことです。
1 本人確認
2 所属確認
3 目的確認
しかし、三点確認を人間がその都度しているとターミナルへの出入りが滞ってしまいます。
そこで国は三点確認を確実かつ円滑に実施する為に、出入管理情報システムの導入を
推進しました。
その結果、導入されたのが、港湾PSカードです。
港湾PSカードのPSは、Port Securityの略です。
同カードは、出入管理情報システムを利用する為に不可欠なものです。
港湾PSカードは、国が発行する全国共通のICカードです。
高度な偽造防止策が施されています。
カードには、顔写真が付けられます。
また、ICチップには、識別番号や暗号鍵等が格納されています。
港湾PSカードは、トラックドライバー等に発行されます。